体験から本気へ 都会を離れた新米みかん農家の今

これまでの経歴と、就農を考えた きっかけを教えてください。
都市部で会社員として働いていましたが、コロナ禍をきっかけに働き方や暮らしを見直すようになりました。元々地方移住に興味があり、移住相談の場で知った八幡浜市の「みかん」と「海の景色」に強く惹かれました。モニターツアーや農業体験を通して、柑橘農家という仕事を具体的に知り、「ここでなら挑戦できる」と感じ、移住と就農を決意しました。
就農研修を経て、今どんなことを
感じていますか?

研修中に、先輩農家の方から何度も言われたのが「農業は、やったらやった分だけ返ってくる仕事だよ」という言葉です。自然相手なので簡単ではありませんが、昨年一年間、収穫と収入を実際に経験してみて、その言葉の意味を実感しました。現在は就農2年目で、借りている大切な園地をいかに良い状態で維持するかを常に考えています。怪我をしないこと、無理をしすぎないことも大切にしていて、健康管理と安全対策は最優先です。頑張りすぎず、でも手を抜かず、一生懸命続けていく。そのバランスを大事にしています。
地域やJAにしうわとの関わりに ついて教えてください。
2年間の研修は、とても実践的でした。特に2年目は、将来借りる予定の園地を「研修園」としてJA職員や研修生と一緒に管理できたことで、学びが一気に自分事になりました。実際に自分が経営する園地で指導を受けられたのは、本当に貴重な経験だったと思います。また、地域の方との関係にも助けられています。畑の地主さんや、研修でお世話になった農家の方が、通りがかりに声をかけてアドバイスをくれることもあります。若手農家の「同志会」にも参加していて、剪定や摘果の講習、研修旅行など、就農後も学び続けられる環境があるのは心強いですね。
休日の過ごし方
休日や収穫期に、妻が農作業を手伝ってくれることもあり、とても助かっています。今週は義父も収穫の手伝いに来てくれる予定で、家族でみかんに向き合える時間はありがたいですね。農業は年間を通してやることが多いですが、意識的に体を休める時間もつくっています。無理をしないことが、長く続けるためには大切だと感じています。自然の中で暮らし、家族と協力しながら働ける今の生活は、自分にとても合っていると思います。
